なぜDrupalは大規模サイトに最適なCMSなのか?

井上 賢太郎
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一つのWebサイトであらゆるビジネスニーズを満たし、すべてのユーザーを満足させることは簡単ではありません。もし、大量のコンテンツを有する大規模サイトを構築するために、安全で高機能なフレームワークをお探しならDrupalは最適なCMSと言えます。

 

Drupalは高度なカスタマイズが可能で、政府機関、メディア、出版業界のようなコンテンツの多い大規模なサイトを中心に広く利用されています。また、ニーズに合わせて極めて柔軟に機能を拡張することができます。
Drupalがコンテンツの多い大規模サイトに適していると言われる理由は以下が挙げられます。

大規模なコミュニティに支えられている信頼性

Drupalは世界中のコミュニティメンバー数百万人により開発されているオープンソースのCMSです。
日本ではWordPressコミュニティの活動が盛んですが、海外ではDrupalコミュニティも同様に盛んに活動しています。大規模なコミュニティによって開発されているCMSのため、サポートの継続性やセキュリティアップデート対応など長期的にサイトを運営する上で必要なサポートが充実しています。

drupal.orgのコミュニティーページ:https://www.drupal.org/community

コミュニティページ

多言語への対応

グローバル化するビジネスシーンにおいて、多言語、多地域を意識したサイトの重要性が増してきています。Drupalではベースとなる元言語を設定し、任意の数の翻訳言語を追加してコンテンツを表示することができます。
これにより、世界中の利用者に対し、より地域別、言語別にローカライズされたUXを提供する事が可能となります。

他言語システム構築のイメージ
Drupalは標準で多言語システムを構築する仕組みを備えています

コンテンツ管理画面を柔軟にカスタマイズ可能

膨大な量のコンテンツを編集、管理するのは非常に手間のかかる作業です。Drupalが他のCMSに比べて優れている点として、管理画面を柔軟にカスタマイズが可能なことが挙げられます。Drupalの持つ柔軟な仕組みを利用することで、目的に応じたコンテンツ管理機能を無理なく構築する事が可能です。

複数チャネルに対してのコンテンツ配信

スマートフォン、タブレット、IoTデバイスなど様々なチャンネルにおいてコンテンツが配信される時代になりました。各デバイス、チャンネル毎に個別にコンテンツを配信する仕組みを構築するのは非効率かつ運用コストが増大します。Drupalはこれらのチャンネルに対して一元化してコンテンツ配信行う、Headless CMSとしての仕組みを備えています。詳しくは「Headless(ヘッドレス) CMSとしてのDrupal、Headlessとは」をご覧ください。

強固なセキュリティ

Drupalは過去に米国のホワイトハウスのサイトに9年間に渡り利用されてきた実績があります。また、欧州委員会(European Commission)の抱える多数のサイトはDrupalで構築されています。

drupal.orgの以下のページでDrupalで開発された欧州委員会のサイトが確認できます。これらの政府機関や国際機関がDrupalを選択する主な理由として強固なセキュリティが挙げられます。

drupal.orgの欧州委員会(European Commission)ページ
https://www.drupal.org/european-commission

欧州委員会のページ

Drupalコミュニティのセキュリティチームは、drupalのセキュリティを保つために日々以下の活動を行っています。

  • セキュリティアドバイザリーとして報告された脆弱性の解決
  • モジュール作成者に対する脆弱性解決のための支援
  • 安全なコードを書くためのドキュメントの整備
  • サイト管理者に向けたサイトを安全に保つためのドキュメントの整備

これらの地道かつ大規模な活動によりDrupalのセキュリティは維持されています。
日々Drupalサイトを最新に保つことで、これらの恩恵を受けられるのは非常に大きなメリットです。

Drupalのメリットを最大限に生かすために

これまで挙げてきたDurpalのメリットを最大限に活かすには、Drupalに関する技術的観点からの理解はもちろんのこと、Drupalコミュニティの最新動向やトレンドなどのDrupalを取り巻くエコシステムの理解が欠かせません。

弊社にはDrupalでの開発経験が10年以上を誇る開発者や寄与モジュールのコントリビューターなど、経験豊富な技術者が多数揃っています。

Drupalの新規導入、既存システム保守管理などのご相談がありましたら、お気軽に弊社にお問い合わせください。

井上 賢太郎/ Senior Drupal Solutions Architect

お客様のご要望をヒアリングし、Drupalにおいて、どのように実現するかを立案、設計しています。地元の新潟や海外からリモート勤務をしています。得意なことは格闘全般、好きなDrupalモジュールはGroupです。長期的な保守運用を視野に入れた戦略的なアーキテクチャ設計を信念としています。

著書:Drupal 8 スタートブック―作りながら学ぶWebサイト構築

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