【Drupal9 アクイア認定サイトビルダー試験】非エンジニアが7ヶ月で挑む!合格体験記

江藤
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こんにちは、ディレクターの江藤です。
今年の4月モチヤに入社し、普段はUIUXを中心としたディレクション業務を行なっています。

Drupal初心者かつ非エンジニアの私ですが、Drupal9アクイア認定サイトビルダー試験に入社後約7ヶ月で合格することができました。

普段の業務でDrupalのサイト制作を行わない非エンジニアにとって、“サイトビルダー”試験は未知数。どのような試験で、準備が必要なのか。私が行った試験対策、受験の感想、反省点などをこのブログにまとめました。

みなさまのDrupal学習や試験対策に、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

なぜ受験したのか

モチヤに入社してすぐ、Drupalの大規模サイト案件に携わることになりました。
お客様のご要望に沿った仕様はカスタマイズも多く、Drupalについてまったく知らないのはさすがにまずいな...という焦りからDrupalの勉強を始めることにしたのですが、何から手をつけて良いか分からない!

そんな時に会社の先輩からDrupal9アクイア認定サイトビルダー試験を勧められ、
「半年で受験に挑戦、1年以内に合格」を目標にすることにしました。

当時の私

学習スタート当時、私のDrupalに対する理解度は以下の通りでした。

  • 手伝いで管理画面は少し触ったことがある
  • WordPressの仲間みたいなものらしい
  • というかWordPressじゃダメなの?

こんなレベルでした。
どうでしょう、合格しそうな気分になってきましたよね?笑

学習ガイドとして試験を活用

私もそうでしたが、Drupal初心者は何から勉強したらよいか分からない...
とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

これから勉強を始める方こそ、アクイア認定サイトビルダー試験の受験はおすすめです。Drupalの関連書籍や参考記事が圧倒的に少ない中、基礎的な知識を身につけるのに、わかりやすい学習ガイドとなってくれます。

試験後はトータルスコアと共に各分野の正答率が開示されます。自分のDrupalへの理解度を客観的に知る良い機会にもなります。

試験対策

実際に私が行った試験対策のうちいくつかをご紹介します。

ステップ1:Drupalをざっくり知る

初心者の方は、まずはDrupalでどんなことができるのか学んでおきましょう。
おすすめしたいのが、アクイアジャパン公式YouTubeチャンネルが配信している全9回「Drupalをはじめよう」シリーズです。
初心者向けにDrupalの主な機能についてやさしく丁寧に解説してくれています。各動画10分以内なので、概要をざっくりと掴むのにちょうど良い内容です。

ステップ2:チュートリアルに沿ってサイトを作ってみる

早速サイトを作成してみましょう。

Drupal8 スタートブック - 作りながら学ぶWebサイト構築

ANNAI 株式会社著「Drupal 8 スタートブック―作りながら学ぶWebサイト構築」

こちらの書籍は、Drupalの設計思想を学ぶのに最適です。
Drupal8の内容ですが、Drupal9のサイトビルダーの試験対策として十分に活用できます。
所々バージョンの違いからか、書籍内の説明やキャプチャが実際の画面とは異なっており、記述通りうまくいかないことが多々発生しますが、あまり躍起にならずさっとこなしましょう。

読み物として一通り目を通すだけでも、Drupalへの理解が深まる一冊です。

ステップ3:試験を意識した学習をスタート

Drupalのサイト制作を学んできましたが、いよいよ本格的に試験対策を始めましょう!

ぜひ活用したいウェビナーがこちら。
アクイアジャパン公式YouTubeチャンネルが配信している全7回「Drupal認定 アクイア認定サイトビルダー試験対策講座」です。

試験の出題範囲を網羅した内容で、サイト制作に限らず、セキュリティ設定やパフォーマンス向上対策、issue報告の仕方などハンズオンで詳しく解説されています。

各講座の最後には練習問題も用意されているので、時間のない方や力試しをしたい方は、先に練習問題だけ解いて、後から自分弱いところを講座で見直す方法も良いと思います。

ステップ4:好きなお題で、自力でサイトを作ってみる

チュートリアルに沿ってサイトを作って終わりだと、自力で作れた気になっているだけかもしれません。何も見ずにサイトを作成できるのか?これまでの学習の成果を試してみましょう。

ポイントは自分で好きなお題を決める!
私は大好きなコメダ珈琲店のウェブサイトを作ってみることにしました。

左カラムに新商品のバナーを表示したいな...
ここの見出しラベル英語に翻訳したいな...
店舗一覧は、ニュース記事一覧とは別のレイアウトで表示したいな...

好きなお題でサイトを作成し始めると、いろんなことが気になり始め、楽しくサイト制作を進められるのでおすすめです!

チュートリアルよりも一歩踏み込んだ探究心で、試験の結果が変わってくると思います。

私はこのときに疑問に思ったことを「今度、社内の勉強会で時間があったら聞こう〜」と先延ばしにしていたのですが、それがまさに試験で問われ非常に後悔しました...(涙)

いよいよ受験!

目標として「半年で受験に挑戦、1年以内に合格」を掲げたものの、半年が経過しても学習量はもちろん理解がまだまだ不十分という実感があり、なかなか受験できないままでいました。

そんな折、Drupal認定試験無料キャンペーンを知り、無料ならと試しに受けてみることにしました。

試験の感想

率直に、難しかった...!

理屈を知っていれば解けるという問題よりも、課題の意図を読み解き、選択肢の中からベストプラクティスを導くといった読解力 & 想像力をとわれる問題が多い印象でした。

試験時間75分に対し問題数は50問。1問あたり1分30秒と短いので落ち着いて解くことが大切です。後で戻れるのでわからない問題はでどんどんスキップ!

試験結果

試験結果は受験後すぐに画面に表示されます。
以下は私の試験結果です。

Score:    68.00%
Result:    Pass
Section 1: Drupalの理解とDrupalサイトの対応    83.33%
Section 2: コンテンツのモデリング    42.85%
Section 3: サイト表示設定    70.00%
Section 4: サイト構成    90.00%
Section 5: コントリビュートモジュールとテーマ管理    66.66%
Section 6: セキュリティおよびパフォーマンス    75.00%

期待はしていませんでしたが、予想外の合格!ただし合格ライン68%に対し、スコアも68%。ラッキー合格でした。
でもこれまでの学習の成果が少し見えた気がして嬉しくもありました。

各セクションの正答率を見てみると、「Section 2: コンテンツのモデリング」が半分以下という結果でした。私はコメント、コンタクトフォーム、メニューへの理解が不十分だな、と試験中にも改めて実感しました。自分の弱点を知れる意味でも、サイトビルダー試験は受験の意味があるといえます。

ちなみに試験の各セクションの詳細は以下のページに公開されています。
https://docs.acquia.com/certification/study-guides/d9-site-builder/
試験の事前準備としてぜひチェックしてみてください。

さいごに

合格の秘訣は...ずばり妄想力。
脳内でDrupalを隅々まで操作できるようになったら最強だと思います。
皆さんもぜひ頑張ってください!
 

江藤 / ディレクター

Drupal開発のディレクションを担当しています。細やかな気づきを大切にし、より良い品質を目指します。
焼きものが好きで、夫と毎年地方の陶器市に出向き収集するのが楽しみです。

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